恋するトマト クマインカナバー
名峰、筑波山を望む、霞ヶ浦周辺に広がる美しい田園地帯。まばゆい陽光の降り注ぐフィリピン・ラグナの村。「恋するトマト」は、二つの土地を結んで、切なく愛おしく、日本人の中年男性と美しいフィリピン人女性が恋を紡いでゆく、アジアン・ネイチャーなラブストーリーである。
副題の「クマイン カ ナ バー」とは、タガログ語で「ご飯食べた?」の意味。
正男、45歳、独身。
霞ヶ浦に隣接する田園地帯に年老いた両親と暮らし、
田畑を耕し、食卓を囲む毎日を送る。
気が優しくて純朴だが、見合いの度に断られ続けてきた。
今日もまた、田舎暮らしに憧れるという景子との縁談が破談。
やむなくフィリピンパブで働くリバティと結婚するために、
結納金を手にフィリピンに渡ったが……。
農家の過酷な現実に、
傷つきすぎて未来をなくした中年の日本男性が
傷つきすぎて未来をなくした中年の日本人男性が、
フィリピンの豊かな自然の中で
いきいきと働く若く美しいフィリピン女性と出会い、
自らを再生し、本当の愛を育んでいく。
企画、脚本、製作総指揮も手がけるのは主演の大地康雄。
ヒロインをフィリピンナンバーワン女優のアリス・ディクソン。
そのほか富田靖子、村田雄浩、ルビー・モレノ、藤岡弘らが脇を固める。
構想10余年。本作には、大地のやむにやまれぬ思いが込められている。
日本の農業の最大の懸案は、農家に嫁が来ないこと。
それによって引き起こされる後継者不足。
近い将来、国内で食物を作る人間がいなくなってしますのではないか。
それはとりもなおさず日本の食糧自給の壊滅を意味する。
さらに、大人の鑑賞に耐える
本物のエンターテインメント=ラブストーリーを作りたいという思い。
「恋するトマト」は、
自然を育み、自然に生かされる農家の人々の持つ「人間力」や
「農の心(あるいは、日本の心、アジアの魂)」にあたたかで真摯な眼差しを向け、
愛した分だけ大きく実る、本物の大人の恋を切なく、愛おしく描いていく。
土と水と太陽が育む、アジアンネイチャーな愛の物語、壮大な愛の人間讃歌だ。
出演 | 大地康雄 アリス・ディクソン 富田靖子 村田雄浩 ルビー・モレノ 織本順吉 いまむらいづみ でんでん 阿知波悟美 あき竹城 石井光三 アレックス・アルジェンテ アリエル・バルド 清水紘治 藤岡弘 |
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企画・脚本・製作総指揮 | 大地康雄 |
原作 | 小檜山博「スコール」(集英社刊) |
監督 | 南部英夫 |
プロデューサー | 松本きい 松田芳樹 小坂一雄 飯田康之 |
ラインプロデューサー | 瓜生敏彦 |
プロダクションコーディネーター | 小森邦昭 |
撮影 | 小松原茂 |
照明 | 三善章誉 |
美術 | 西村伸明 |
録音 | 井家真紀夫 |
編集 | 金子尚樹 |
音楽 | 寺田鉄生 |
スクリプター | 宮腰千代 |
助監督 | 山崎徳幸 |
製作担当 | 根津文紀 |
製作 | クマインカナバー」製作委員会(有限会社オーション/らでぃっしゅぼーや株式会社/株式会社IMAGICA/株式会社トドプレス/株式会社ムパタインターナショナル) |
制作協力 | 株式会社レオナ |
協賛 | オテル・ドゥ・ミクニ |
支援 | 文化庁 |
撮影協力 | いばらきフィルムコミッション かすみがうら市/桜川市/つくば市/日立市/大子町/JAグループ茨城 |
製作年 | 2005年 |
主演女優のアリス・ディクソンは、1969年7月28日生まれ。
1986年 ミスインターナショナル フィリピン代表。
恋するトマト公開の2005年は、36歳。
現在(2014年4月)44歳だが、男性向け雑誌「FHM フィリピン版」2013年12月号の表紙を堂々飾っている。